プロなら的中率90%できるでしょ?と言われたことがある。これはプロ野球の一流バッターに「5割打たなきゃプロじゃないよ」と言っているようなもの。
自分の無知を前提に語り悦に入る人は少なくない。
しかし、そのような人でも競馬で勝てるようになれば自分から的中率を低くしようとするようになる。的中率の幻想に気づくからだ。
当てるためだけの馬券を数点だけ買う人と慢性的に当てるために手広く買う人では後者の方が的中率は高くなる。
しかし、収支で考えてみれば前者の的中率が低い方に軍配が上がるケースが圧倒的だ。的中率はスタンスを理解しないままで語っても意味がない。
価値あるリスクを取らなければ利益はでてこない。これは株式投資でも競馬でも変わることがない共通認識と言ってもいいだろう。
ほとんどの人は価値あるリスクを避けることでジリジリと負けていく。たとえ的中率90%あっても負ける理由がここにある。
競馬が勝ちにくい理由として挙げられるのは単純に隅々まで予想されているからだ。それなのに、それ以上のことをしようとする人たちであふれている。
いまやデジタル馬柱が主流の時代だが、これを見た印象はどの人でも大して変わらない。どう見ても穴馬など早々みつかることがないのは一目瞭然。
そこをナナメに読んで穴馬を見つけたとしても再現性がないので自信を持って買えることは今後もずっとないだろう。
そして、馬柱にあるデータじゃ見つからなくなればファクターを使いだす。なになにこのレース、血統ではなんちゃら系を買うと馬券が当たりやすいのか。
これはプロでもやっているので正しいように思えるがハッキリ言って大間違いである。このような考えでファクターを使っても成果がでることはない。
これはファクター価値の問題ではなく、結局のところデータが意味する所まで理解が及んでないため効果的に使うことができないのである。
しっかりデータ分析していれば能力ベースの見込みから買うべき馬の候補を絞り込むことができるが、競馬にはそのようなデータ分析手法は確立されていない。
それだけでなくデータ分析のプロでも競馬は特殊すぎてヤル気がしないと言う。まず、使えるデータが少なすぎること。次にデータに一貫性がないことが挙げられる。
競馬は毎週レースが行われるが厳密に言えば同じ馬場ということはありえない。微妙に含有水分量が違ったりすることが当たり前。
微妙に価値が違うデータに統一性を持たせることが難しい。まず完璧はありえないことは分かるはずだ。むしろ一部分でも出来れば相対的に価値があると言えよう。
そのデータ分析で部分的にでもレース指標ができたら、それは金山を手にしたようなものである。むろん埋蔵量は無限とはいかないが。
そこからどう掘ればプラス収支になるか。そこからは資金管理の世界になる。どういうレースに照準を当てるか、そこで初めて自分自身の強みを生かせるためファクター価値をムダにすることがなくなる。
正しい競馬予想するためにはデータ分析の力を借りるのが最速の道であり、それでのみ勝利を呼び込むことができると私は考えてきた。
今も昔も馬券購入者はデータ分析をしておらず資金管理だけをしているが、その足りない部分をデータ分析のプロに頼るなら今までより資金効率のいい馬券を買えるようになる。
多くの人は勘違いしているが競馬という底なし沼は一人で攻略できるものではない。みんなの力を合わせなければ早々攻略できるものではないのだ。
色々な才能を取り込み構築していく、それがAIデータ分析技術でレース価値を算出する【クラスリビルド】を生かすことにも繋がる。
あなたにしかできないことが利益に直結する。これが投資競馬の魅力であり、ありふれた馬柱を見ての競馬予想とは一線を画す所でもある。
あなたは本当に理解して競馬予想しているのか。それは単なる幻想ではないのか。いま一度よくよく考えてみて欲しい。