競馬には内と外の眼があるのをご存じだろうか。このうち競馬予想に影響力を与えるのが外の眼である。
内の眼とは調教師や騎手といった関係者の視点であり、反対に外の眼は馬券購入者の視点となる。
厩舎関係者は少ない管理馬と濃密な時間を過ごすのに対し、馬券購入者は出走馬すべてを比較するため実は馬券購入者の方が競馬(レース)に詳しい。
狭い世界で馬を見ている関係者に予想上手がいないのは単純に比較スキルで馬券購入者に劣っているからだ。
きちんとデータを見て比較している馬券購入者はもっと自分の予想に自信を持ち元関係者のコメントに惑わされるべきではない。
何も知らない人にとって関係者とは権威の象徴に見えるらしいが、その実情をヒモ解けばありがたいのは厩舎情報ぐらいと分かる。
わずかな管理馬を調教してきた人と何万頭も馬を見てきた人では後者の方が競馬予想では良い成績がでるのは間違いないだろう。
価値の薄い元関係者の情報に振り回される人が後を絶たない現状は自分の予想に自信が持てない人が多いことの裏返しでもある。
もし最強の情報が欲しいのなら、それを持っているのは誰なのかを意識することで良質な情報に近づくことができるはずだ。
もちろん調教師・騎手・生産者・厩舎まわりのエージェントではないだろう。上記の通り内すぎる眼では競馬を見通すことができない。
だからと言って元関係者というのは最もありえない選択肢だ。もう隠居気分なので外の眼が育つことは期待できないだろう。
あるアスリートが言う通り報われるのは正しい努力のみだけである。間違った努力は時間のムダでしかない。
あなたの時給が安くないのなら情報の質に気を付けるメリットは大きい。本当の意味で競馬に詳しい人の助言に耳を傾けよう。