投資はスタートで明暗が分かれやすい。最初でつまづき損失をだしてしまった人はスグに取り返そうとしてキズを深めてしまう。
上手くいった人はそうならないが、それでもいつか損失を出した時に同じ道を歩んでしまうのはなぜだろうか。
それは負けを許せない認知のゆがみが影響している。損失を高く見積もるのが一般人の認知であり、許容範囲外に負けてしまうと無謀な賭けにでてしまい一発退場することも珍しくない。
そうなる理由として100万を失う痛みと200万を失う痛みに差がないと感じてしまうことが挙げられる。投資では余計に負ける人は余計に勝たなければならない。
ますます遠のいたように感じる成功ハードルだが、それを確実に引き寄せられるスキルが1つだけある。
粘り強さ – 投資を成功に導くシンプルなスキル
ほとんどの人は短期的な成功を夢みて長期的な計画を軽んじることが多い。その理由として、またしても認知のゆがみが挙げられる。
短期で稼げる方法でないと価値はないと考えしまう。オールオアナッシングな思考。しかし、その成果と言えばズルズルと長期で負けるのがパターン化しており、それなら最初から計画を持っていた方が良かったという皮肉な結果が多い。
こんな結果でも懲りずに考えを改めようとしないのは、それほどまでに認知の影響力は強く人を支配しているからだ。そこから抜け出すための唯一のスキルが「粘り強さ」である。
競馬で的中率が低いというだけでリスクとみなす人が多勢を占める。それだけ数字は事実的ということなのだが、それが計画的に行われているものなら全く危険ではない。
たとえば、自動車を運転しない人が自動車へのリスクを高く見積もる傾向がある。確かに事故を起こせば命を落としかねない。
しかし、必要な講習を受けトレーニングし経験を積んだ人はリスクを感じているだろうか。むしろ楽しんでいるように見えるし十分なメリットを享受している。
このようにリスク価値は、知識や経験で変わり人により違うものなので結果だけを見て論ぜるものではない。たとえ望む結果でなくとも何かしら利用価値のあるものが含まれていることが多い。
残念ながら結果だけで素早く判断する人ほどチャンスに恵まれることのない人生を送ることになる。その認知機能は古くて現代社会とは水が合わないのだ。
この機能が外敵がいた頃の名残なのだが、誰しもが身に着けている旧来のスキルをバージョンアップさせる方法はたった1つ。粘り強くなることだけ。
最初とにかく小さく数多く負け、そこから改善を重ねていける人が投資で成功している。それはアルゴリズムを描き、プログラムを組んでバグを修正するのに似ている。
シリコンバレーでは高額もらえるスキルも日本では大してもらえない。この事例から高額を生みだせる環境に身を置くことの大切さも分かるだろう。
まずは必要と思える環境を整え。そして、そこから小さくたくさん負けて粘り強くスキルを作りこんでは修正していく。
MITには5,000万円以上の高額馬券があるが、その馬券はラッキーだけではなくスキルを高めた地道な作業なしで語ることはできない。
競馬で勝てる人ほど準備を怠らないのだから後発の人はそれを上回る必要がある。少しでも人より考え粘り強く行動すれば、少なくとも仮想通貨で大損した後発組のような事態は避けられるだろう。
彼女ができる人は投資でも勝てる!?
彼女ができる人とできない人の違いは顔と思われている。顔の美しさを能力とするなら、彼女ができない人は能力を発揮する前に負けている可能性が高い。
いくら顔が良くても道をすれ違っただけで彼女ができることはありえないからだ。自分からアプローチすることが最も確実に成功する方法になる。
最初は失敗するかもしれないが数をこなし経験を積めば効率が良くなっていくのが分かる。そうなれば成功は時間の問題。成功するまでやるだけだ。
もちろん、その過程は理想とは違っているし妥協もしているだろう。しかし、その成果は自信をもたらし現実的な目標が分かるようになる。
それなのに、こんなシンプルな成功プロセスを踏めないのは、そのことに興味がないか、もしくは失敗への恐怖を抱いているからだ。
ほとんど失敗しても一度の成功で人生が変わるかもしれないのに恐怖にとらわれるとリスクに過剰反応するようになってしまう。
その失敗も長い目で見ればシステムの一部だと理解できるのだが、短期的だとそう考えることができない。失敗=負けを重くとらえ必要以上に自信をなくしてしまう。
そういう人ほど見かけ上は安全そうで実はハイリスクな手法を選んでしまったりする。その代表例がナンピンやモンテカルロ法だ。
すでにMITで説明しているが、どちらも損大利小になりやすく粘り強さがない人ほど良く見えてしまう手法である。
競馬では人気の軸馬から気になる穴馬まで計算もなく当てるためだけに流すような買い方をする人がいる。
的中率が高く本命から穴馬までカバーできるが、平均すると買い過ぎなため一生プラスにならない。粘り強さが必要なのはサラブレッドだけじゃないのだ。