ギャンブルに勝つなんて言うと堕落的なイメージがありますが、こと正しく論理的に向き合うと人生を豊かにするゲームになりえます。
競馬で勝ちやすくするために最初に取るべき方法とは何でしょうか。それはリスクを取り過ぎずに馬券を買うことです。
馬券を買えばまず控除率が引かれるため、この時点で多大なリスクを支払っていることに気づける人はなかなかいません。
ですから、いきなりプラス収支にするために馬券を買うのはリスキーなわけです。よーし勝つぞと意気込んだ時点で半分負けているようなもの。
つまらない買い方になりますが、ハズレることを主眼に置いた守勢の馬券を買うことが論理としては正しいのです。
これでプラスになるのかと言えば可能性は十分ある。なぜなら、他の馬券購入者はリスクを取り過ぎているからです。
つまり、余計に負ける人からリターンを受け取るには「幸運というスパイス」が必要になりますが、その幸運を得るまで忍耐すれば勝ててしまう。
ほとんどの人はこのような忍耐を良しとしないことが分かっています。一流の投資家でも8割は勝ったり負けたりの繰り返しだというのにも関わらず。
もちろん刺激を求めて買う人もいますから、退屈かつ忍耐がいる方法を取れなんて言ったところで聞く耳は持たない人も多いことでしょう。
人によってリスクの見え方は違う
自動車の運転をリスクだと見なす人はどれくらいだろうか。声に出す人は少なくても潜在的には少なくないのではと考えています。
そういう人にとって自動車とは何百万円もする走る棺桶として見ているわけで、そういう視点があることは少数派として軽視されがちです。
大事なのはバイアスがかった極端な見方を意識的に改めること。ギャンブルも投資のようにリスクヘッジのある買い方ができるという前提に立てれば方法が見つかるかもしれません。
しかし、ほとんどの人はそうすることがないのは、人は対象をラベルを貼り分類して見ることに慣れているからです。
これは無意識に行われるため、自発的に気づくことはありません。つまり、競馬の見方を間違えている人は人から指摘されない限り間違え続けることを意味しています。
大半の人がギャンブルで負けるのは予想の問題ではありません。もっと言えばそれ以前の認知的な問題を解決できていないせいなのです。
ギャンブルはマンガでは一発逆転の要素として描かれることもリスキーなバイアス強化に役立ってきました。
そういうバイアスがかった見方を取り外してみたときに見える光景に触れてみてください。そうすれば新しい馬券の勝ち方は見えてくるかもしれません。