枠順の優劣が逆転する札幌芝1200mと函館芝1200mは馬券の買い方を変えたほうがいい!?

馬券の買い方

夏の北海道シリーズの舞台となるのが札幌競馬場と函館競馬場。芝コースは洋芝で時計がかかり、コース形態も似ているが、競馬場が替われば違う特徴も出てくる。開催(競馬場)替わりで気をつけたいのは、芝1200mの傾向。枠順の優劣が逆転するのだ。

夏の北海道シリーズ折り返し地で函館開催が終了してから札幌開催が始まる。開催替わりとはいえ、函館競馬場と札幌競馬場は右回りの小回りコース、芝は洋芝で時計がかかり、コース形態も似ている。漠然と同じような感覚で予想に取り組みがちだが、両競馬場で違う大きな特徴も存在する。特に芝1200mにおいては、枠順による有利・不利がありそうなのだ。過去のデータを基に、その点を検証していきたい。

■表1 函館芝1200mの枠順別成績

1着
2着
3着
着外
合計
勝率
連対率
複勝率
1枠
10
13
12
179
214
4.7%
10.7%
16.4%
2枠
16
14
17
199
235
6.8%
12.8%
20.0%
3枠
15
8
15
211
249
6.0%
9.2%
15.3%
4枠
16
23
18
205
262
6.1%
14.9%
21.8%
5枠
18
18
23
223
282
6.4%
12.8%
20.9%
6枠
30
17
27
222
296
10.1%
15.9%
25.0%
7枠
25
34
22
223
304
8.2%
19.4%
26.6%
8枠
26
29
23
225
303
8.6%
18.2%
25.7%

表1は函館芝1200mの枠順別の成績(3歳以上1勝クラス以上)を集計したものである。JRAのルール上、外枠の馬の方が出走頭数が多いので勝ち鞍数の比較は意味をなさないが、注目は勝率、連対率、複勝率である。ベスト3は赤字で示してあるが、勝率、連対率、複勝率すべてにおいて6~8枠が独占したのだ。ひと目で外枠、6枠より外の枠が有利であることがわかる。

■表2 札幌芝1200mの枠順別成績

1着
2着
3着
着外
合計
勝率
連対率
複勝率
1枠
14
17
9
123
163
8.6%
19.0%
24.5%
2枠
11
18
22
127
178
6.2%
16.3%
28.7%
3枠
17
17
13
143
190
8.9%
17.9%
24.7%
4枠
16
13
15
157
201
8.0%
14.4%
21.9%
5枠
17
13
11
163
204
8.3%
14.7%
20.1%
6枠
11
7
12
182
212
5.2%
8.5%
14.2%
7枠
16
9
18
170
213
7.5%
11.7%
20.2%
8枠
9
15
11
183
218
4.1%
11.0%
16.1%

次の表2は札幌芝1200mの枠順別の成績(3歳以上1勝クラス以上)を集計したもの。現時点では、札幌開催の成績は函館開催より1年分足らないが、それでも傾向は一目瞭然。函館とは対象的に札幌は内枠が有利であることがわかる。勝率の2位だけ5枠となったが、連対率、複勝率のベスト3は1~3枠が独占した。

もっとも芝の内外の有利・不利の差は、コース形態などの普遍的なものだけに左右されるものではない。基本的には芝がビッシリ生え揃った開幕週であれば、コースロスがない内枠の馬の方が有利だし、開催が進み馬場の内側が荒れてくれば、よりきれいな芝を走れる外枠の馬の方が有利だ。そこで、表1と表2のデータをさらに分析し、それぞれ開催の前半(初日~4日目)と後半(5~8日目)とに分けて検証してみた。

■表4 開催後半(5~8日目)札幌芝1200mの枠順別成績

1着
2着
3着
着外
合計
勝率
連対率
複勝率
1枠
5
7
0
66
78
6.4%
15.4%
15.4%
2枠
5
8
10
62
85
5.9%
15.3%
27.1%
3枠
9
7
6
68
90
10.0%
17.8%
24.4%
4枠
8
6
9
70
93
8.6%
15.1%
24.7%
5枠
8
7
5
76
96
8.3%
15.6%
20.8%
6枠
6
3
9
79
97
6.2%
9.3%
18.6%
7枠
7
7
7
76
97
7.2%
14.4%
21.6%
8枠
4
5
5
87
101
4.0%
8.9%
13.9%

表3は開催前半の函館芝1200mの枠順別成績。開幕週を含む開催前半にもかかわらず、大外の8枠が勝率、連対率、複勝率の全部門でトップ!という驚くべき結果だった。開催前半では2枠の好成績も目立つものの、やはり函館芝1200mは全般的に外枠の方が良さそうだ。
次の表4は開催後半の札幌芝1200mの枠順別成績。こちらは函館ほど顕著な結果(内枠有利)は出なかったが、外枠の成績は開催が進んでも良くなっていない。

■表5 1番人気の函館芝1200mの枠順別成績

1着
2着
3着
着外
合計
勝率
連対率
複勝率
1枠
4
0
2
9
15
26.7%
26.7%
40.0%
2枠
8
3
0
7
18
44.4%
61.1%
61.1%
3枠
5
2
2
12
21
23.8%
33.3%
42.9%
4枠
5
7
2
8
22
22.7%
54.5%
63.6%
5枠
2
6
2
17
27
7.4%
29.6%
37.0%
6枠
9
1
1
5
16
56.3%
62.5%
68.8%
7枠
8
4
1
7
20
40.0%
60.0%
65.0%
8枠
5
5
1
6
17
29.4%
58.8%
64.7%

■表6 1番人気の札幌芝1200mの枠順別成績

1着
2着
3着
着外
合計
勝率
連対率
複勝率
1枠
5
3
0
3
11
45.5%
72.7%
72.7%
2枠
3
4
3
3
13
23.1%
53.8%
76.9%
3枠
4
4
0
5
13
30.8%
61.5%
61.5%
4枠
2
1
3
2
8
25.0%
37.5%
75.0%
5枠
5
4
1
5
15
33.3%
60.0%
66.7%
6枠
5
1
3
5
14
35.7%
42.9%
64.3%
7枠
6
3
2
7
18
33.3%
50.0%
61.1%
8枠
3
2
0
13
18
16.7%
27.8%
27.8%

さらに今回の検証を補完するために人気別の枠順成績を示したい。表5は1番人気の函館芝1200mの枠順別成績だ。やはり1枠の馬が大苦戦。連対率26.7%は1番人気馬の成績としては、異常な成績といえる。一方、表6は1番人気の札幌芝1200mの枠順別成績。予想通り大外枠の成績が極端に悪く、複勝率はわずか27.8%しかなかった。

【結論】

開催日の一般的な傾向にあてはまらず、また、最も能力が高い(好走確率が高い)と支持された1番人気の馬の成績がこのような結果になった以上、「函館芝1200mは外枠有利、札幌芝1200mは内枠有利」と言っていいだろう。買う馬の取捨で悩んだら、函館は外枠、札幌は内枠の馬から選ぶことをオススメする。
また、実際の馬券の買い方としては、今週の札幌開催では単純に内枠の馬を狙う方法があるが、前回の函館開催の芝1200mで内枠を引いて負けていた馬に注目する方法もある。負け方(着差)にもよるが、仮にそのような馬が次走札幌芝1200mで内枠を引いたら、巻き返す可能性に期待が持てるだろう。

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