野村克也氏は、90年代にデータ重視の「ID野球」をチームに徹底させたことで優勝争いができるまでに育てる手法が有名でした。
98年までの9年間でリーグ優勝4回、そのうち3回が日本一という結果に脱帽するしかありません。
その後も楽天や阪神を渡り歩き、他の球団で戦略外になった選手を適材適所に置くことで蘇らせた再生工場の異名もあるほど。
その野球理論を学んだ教え子からは監督や指導者になっているのも多く今もなお影響を与え続けています。
野村氏の名言「技術や肉体には限界があり天性のものを必要とするが、頭脳は努力とやる気次第でどんどん伸びる」
これは弱者が勝負に勝つための立ち回り方とも言えます。それほど技術に頼らなくても今あるものを活用したり、論理的な考え方を身に着けることで勝算を上げることができる。
馬券でも予想力が低ければ利益になりやすい立ち回り方を考えればいい。自分が調べて分かる事実を追っていき、その中で実力馬のオッズが下がるのを待つ。
こういう手法は時間を必要としますが、誰でも努力すれば出来るし結果につながりやすいのは明白。こういう考え方を身に着けて勝利に必要な行動の精度を上げられるわけです。
なぜ予想力に傾倒してしまうのか。それは、現実を見ず大きな利益を夢見てしまうのが大きな原因ではないでしょうか。
それを止めて、まず自分の能力を知る。いかにも平凡だと分かれば予想力への依存をやめ、自分の能力を生かせる立ち回りを考えるというのが勝つためにできる最善の方法ではないでしょうか。
ほかにも、何かの技術と自分の強みや経験を組み合わせることで新たな価値を創出するという手もあります。ノムさん流というのは自分の勝てるルールにたどりつく方法でもあると感じました。