1.レースを絞り込む
ほとんどのレースではデータが十分ではない。そのため価値あるレースを絞りこめれば論理的に収支は上向いていく。
競馬ではレースのピックアップ能力がそのままリスクヘッジに直結する。
そのため、まずはしっかりとレースの見極めに時間を使うべきだ。
その視点から見れば間違いなく少ないレースでプラスにできる方が現実的な手法を持つという点で価値が高い。
まず自分の戦略・戦術に沿うレースかを重視するべきだろう。本命党が波乱レースばかり買っていたら話にならない。
しかし、データが十分なレースほどオッズが低いもの。分かりやすいところに資金が動くのだから当然だろう。
ゆえに価値あるレースの出現を待てるかも大切な心構えと言える。毎週やらないと気が済まないと死に急ぐ人は多い。
2.馬券を買い過ぎない
馬券を買うこと自体がリスクになるため、適切に買えるようになるだけで勝ちやすい土壌を手にすることができる。
自分に味方する期待値を手に入れるためにするべきことは、的中のための馬券を買わないことを徹底できるかにある。
ほとんどの人は的中率に強固で過剰な信念を抱いている。そのためレースや買い目を絞りこむことができない。
しかし、競馬で一度でも勝ったことがある人は、その信念が負けを呼び込み、回収率を下げることを知っている。
むしろリスクヘッジされた馬券ほど的中率が低いのが普通だと経験から学んでいるからだ。
このデータから導ける結果の馬券しか買わない。そうすれば的中率は低くなるがマイナスは小さく管理できるレベルにある。
競馬で負けている人ほど1回のスマッシュヒットでプラス転換できる土壌を軽視してしまう。その逆を行く人が勝っている。
たまに小額馬券の方が勝てる人がいる。この仕組みを自然と取り入れることができているからだろう。
人は資金が大きくなるほど感情的になりやすい。しっかり冷静でいられる額を運用することも勝利を呼び込むカギとなる。
3.予想力を重視しない
競馬で負けている人ほど予想が上手くなければ勝てないと漠然と信じている。
誰がそんなことを言ったのだろうか?誰も言っていないがそう信じている。
それは自分で強く信じているだけに過ぎないと言っても聞く耳を持とうとはしない。
そもそも予想の定義が曖昧な人がほとんどだろう。確実に言えることは週末に馬柱を見て予想していても勝てないということ。
では何を重視するべきだろうか?それは競馬で勝てる人の行動を見ていれば分かるだろう。
競馬で勝てる人ほど行動に気を使っている。まず正しいアプローチをしているか?そのためにいくらでも負けを積み重ねる。
そうしないと勝利を呼び込む決定的なデータが不足しがちな競馬では理解が及ばない。
競走馬は機械ではない。入れ替わり立ち代わり変化の早い競馬で負けることはむしろ自然である。
でも、ほとんどの人は負けが許せない。その感情がある限り余計な馬券を買うことが合理的であり続ける。
このようにして予想重視の人は負けていく。もっと予想が上手ければ・・・と言いながら。
歴史的に見て投資で成功した人ほど予想ではなく、確立された手法や技術、大局を観る力によって資金を増やしてきた。
長い目で見て優位性のある対象に資金を投じることが確実にリターンを得るコツなのは間違いない。
そして、優位性は相対的であることに注目すべきだろう。誰かより何かに勝ることができれば勝つチャンスはある。
4.良質なデータと能力開発に投資する
競馬で勝ちたいのなら人と同じことをしないことだ。ほとんどの人は過当競争の中に自ら飛びこん勝つ見込みの薄い馬券を買っている。
これを経済用語でレッドオーシャンと呼ぶ。そこで争いを続ける限り努力に見合ったリターンは期待できない。
今いるレッドオッズゾーンを抜け出すには、自分自身の能力と良質なデータに投資するのが近道となる。
たとえば、人より競走馬のデキを見れたとする。パーフェクトでなくとも水準を上回ればいい。
それを良質なデータと併用して利益を生み出すことができるか。とてもシンプルなことだ。
特に予想の質に直結する基礎データは重要となる。ここを能力指数で補うか、私のようにクラスリビルドを使うか。
何らかの対策は必須になるが、競馬新聞にある馬柱は分析されていない一次データなので効果的ではない。
競馬を上手く表現できるデータは限られてくる。その中で効果的なものを選ぶことが大切だ。
あらゆる道具を試して自分にあったものをチョイスする。他の人がダメでもあなたには合うかもしれない。
自分の才覚を利用するコツは無難は避けること。そもそも勝つということ自体が少数派に属することを意味する。
一般大衆的な常識や思考は邪魔でしかなく価値がありそうなことは何でもやるスタンスが望ましい。
5.負けることのメリットに気づく
競馬でよく負けるのは全く自然なことだ。とびきり頭が良い人でも負ける競馬において確実性の高いことは何だろうか。
一番の過ちは負けることではなく努力を放棄することにある。負けた馬券にこそ次につながるエッセンスが含まれているからだ。
もう負けたレースは振り返りたくない!それこそ失敗に投じた資金をムダにする行為であり大きな損失である。
順風満帆に勝てている時にできることは何もない。ただ効果的であることを確認するだけだ。そして、いつ終わりを迎えるのか。
本当につらいのは次の手が何もないことである。現状を理解して対策を講じている限り負けても悲観する必要はない。
71連敗しながらもたった1回の勝利で天下統⼀した⼈と、71連勝しながらたった1回敗北しただけで死んでしまった歴史が存在する。
これは有名な「項羽と劉邦」の話だが、前者の劉邦は負けても勝つことができた理由は何だろうか。
劉邦という人物は、はっきり言って欠点だらけなのだが、人の助言を良く聞き自分に足りないものを補うことに長けていた。
自分の背丈に合わせて、避けるべくリスクは避け、小さな負けから経験という資産を蓄えながら諦めなかったことが大きい。
その結果、前後漢で400年も存続するという安定した王朝を打ち立てたという結果をもたらしている。
このことから「正しいマインドを持ち続けること」が最高の結果をもたらすだけのパワーを秘めていると言っても過言ではない。
ほかにも電球を発明するまで一万回失敗した発明家トーマス・エジソンはこう言い残している。
「私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、つねにもう一回だけ試してみることだ」
このように理想のプロセスを踏まなくとも最高の結果をもたらす方法がある。このことからも予想結果だけにとらわれるべきではない。
最速で勝てるようになるには?
競馬で勝てない人の信念は間違っているので今すぐ捨てなければならない。
そのために競馬予想の成績が掲載されている「ウマニティ」などで理想的な成績を探してみるといいだろう。
私のアカウントは商業的な理由で消されてしまったが現実を直視するには適している。
そこで現実離れしていることに気づけばチャンス到来。それに合わせて自分の理想をかなえる馬券を自分の予想だけで買ってみて欲しい。
その結果を現実的な基準にすることで勝つためのマインドに切り替えることができる。自分という事実ほど現実的なことはない。
最速で勝てるようになるには正しい努力を積み重ねられる環境を整えること。良質なデータに自分の才能を注ぎ込み新しい価値を見いだす。
そのために小さく負けて変化の早い競馬に対応していく。そうすることで自分だけに味方するオッズゾーンを手にすることができる。
競争の少ないブルーオーシャンで馬券を買うことを意識できるようになれば成功は向こうから近づいてくるだろう。
これからは人工知能などの技術革新で個人の才能がよりフューチャーされる時代がやってくる。誰もがアーティストとして活動する時代。
その時には、誰かが作った道具を用いて今までにないものをキャンバスを描くかに誰もが集中しているだろう。
あなたの中にある独自性を引き出して個性を発揮する、それが投資競馬の本質であり利益の源泉でもある。