人工知能とは、人間が行っている記憶や学習、推論、判断など高度な作業をコンピューターで再現したもの。英語でAI(artificial intelligence)と呼ばれています。
人工知能の定義
人工知能の定義は研究者ごとに違っており、また国際的な基準もありません。それでも人口知能が「言語理解や論理的思考などの人間らしさをコンピューター上で表現したもの」ということが言えるでしょう。
人工知能とロボットの差は?
ロボットは事前に決められた作業(プログラム)に従順なのに対し、人工知能は自己学習を行い、よりよい結果を求めようとします。
与えられた作業を考え決断していくような行動の修正力における違いは明確です。
過去3回におけるAIブーム
ニューラルネットワークの研究を開始した第一次ブームでは、人工知能の推論や探索といった自然言語の処理能力の開発が進められました。しかし、コンピューターの性能が限界に達したことで第一次ブームが終了します。
エキスパートシステムと呼ばれる専門的な意思決定能力に重点が置かれたのが第二次ブームでした。日本では日本では1982年に政府主導による『第五世代コンピュータ』という570億円もの予算を費やした国家プロジェクトが開始されたものの、国内産業に大きな影響を与えることなく1992年に終結しています。
ビッグデータを使うことで人工知能が自ら学習し、新たな判断基準を設定するディープラーニング(深層学習)の登場したのが第三次ブーム。人間の手を離れて自己成長を続けられるようになり、さらなる研究が現在進行形で進められています。
今後でてくるのは特化型人工知能が大半でしょう。特化型人工知能は、特定の任務を遂行するためだけに作られた人工知能なのでコストが節約しやすいからです。
競馬における人口知能
人工知能では開発コストが問題になります。実現できるかできないかではなく、採算が取れるか取れないか。競馬予想で人工知能の開発がどれくらい進むかはニーズによると言えるでしょう。
ニコニコ動画のドワンゴが開発した競馬予測AI「MAMBA」は直前オッズを活用する期待値の高い馬券購入をすることで6か月ほどプラス収支を達成しています。
メリットは上手くいけば継続的な利益が見込めますが、その逆をいけば負債を生み出し続けるようになってしまう。その点をどう考えるかでしょう。
これはレースを絞らないことを前提にしているためで潤沢な資金を用意しなければ資金枯渇による途中退場の可能性もでてきます。
みんなの投資競馬では、競走馬に焦点を当てたAIデータ分析技術「クラスリビルド」でツイッター上での公開を含め10年間においてプラス収支を証明しました。
競馬初心者だとしても軸馬や穴馬の把握が容易なため、レース選定や買い目の意思決定においてリスクヘッジが利くのが特徴的です。
このレースは荒れそうだから買い目の点数を増やそう、堅いレースは儲からないからやめておこうといった合理的な判断が可能になるという点で画期的なAI競馬予想と言えるでしょう。
人工知能のメリットを生かそう!
これからもAIはでてくると思いますが、ユーザー側が大事すべきことは、それぞれの長所と短所を認識して上手く使いこなすことにあります。
ただ、単純に自動的にプラス収支を達成してくれるようなものを求めるよりも自己成長をうながすAIの方が、あなたにもたらす恩恵は大きくなるでしょう。
それは、あなたの能力が参入障壁となり自分だけに味方するオッズゾーンを構築することになるからです。
あなたならどっちを選びますか?
一番重要なこと、それはAIで楽をしようとして今世紀最大のチャンスをダメにしてしまうことです。
AIの恩恵を最大化するにはどうしたらいいのか、AIのように意思決定能力を高めていくことが望む未来を引き寄せる唯一の方法です。